日本の文化を客観的に眺めてみる

日本に生まれ、日本に育ち、普段は日本人との付き合いを深め、テレビなどからの情報収集も日本語が中心(というよりも日本語だけ)。日本の文化にどっぷり漬かった生活。価値観も日本文化中心。グローバルとほど遠い日常を送っている。

マクミラン ランゲージハウス刊「世界60ヶ国 比較文化事典」T.モリスンほか著 に、日本の文化について非常に面白い記述があった。

日本語は複雑な言語
  • 仕事や肩書き、責任の範囲、部下の数などさまざまな個人的な質問をしてくるが、それを不快と思わないこと。
  • 日本語は相手によって言葉遣いを変えなくてはならない複雑な言語なので、どうしてもそうした質問をする必要がある。
  • 英語に翻訳すると失われてしまう微妙なニュアンスが日本人にとっては重要なこと。
日本の文化的特徴

日本人の「集団心理」の説明に取り上げられるのが人口密度の高さ。
世界の陸地の0.3%過ぎない国土に世界総人口の2%が住んでいる。
このような状況では集団的思考と行動が衝突を避ける最善の方法につながっていく。

99%が日本生まれの日本人である。韓国・朝鮮人でも1%に満たない。
農業人口は7%以下であるにもかかわらず、政治的影響力が大きい。
33%が製造・建設業、残りの大半は商業やサービス業に従事している。

考え方

外からの情報はシャットアウト、集団内の情報にはオープン。
主観的で経験を重んじ、伝統的価値に固執する。
集団に対する強い忠誠心のため、日本人独自の思考方法を持っているように見える。
以心伝心文化であることに誇りを持つ。

神道は日本固有の宗教であり天皇制の支柱になっている。
宗教的な違いにはきわめて寛容で、結婚式は神式、葬式は仏式というのもごく一般的。国教はない。
生活を宗教に合わせるのではなく、宗教のほうを生活に合わせる傾向が強い。
クリスマスイベント、年始、墓参りなど日常でさまざまな宗教を取り入れている。

教育

識字率はほぼ100%、95%が高等教育を受けている。
教育制度はほぼアメリカと同じであるが、厳しい受験競争がある。
勉強して良い成績を取るというプレッシャーが大きい。
大学入試合格後はプレッシャーから解放される。英語教育は12歳からはじまるが、目的はコミュニケーションよりも、試験に合格することの方にある。

価値観

意思決定は、集団内でなされ個人意見は無いに等しい。
個人の行動に対する評価は集団(とくに家族)の評価につながる。
部外者が意思決定にかかわるためには、集団に受け入れられることが必要。
日本人は絶妙にコントロールされた集団的思考を持つ国民。
日本人は体面を保つことに木を使う。
他人と同じであることを善しとし、そうすることにプレッシャーを感じている。
勤労を善とする労働観と集団での人間関係が個人の生活に安定を与えると同時に、枠もはめている。
子どもの頃から自制することを学び、状況に応じた行動をとる。この文化を外国人が理解することは至難。

ビジネス慣行

考えておきましょうという返事は事実上「ノー」
「すみません」は詫びるためではなく、礼儀正しく振る舞うことに使われることが多い。
手紙より電話でコンタクトをとる方がよい。手紙では返事がもらえないことがある。
日本人は何を期待しているかを説明してくれないことが多い。
どんな場合でも直接的な表現で避難したり拒否したりせずに、遠回しで伝えること。また、相手が答えに窮するようなことは質問しないこと。

日本人の家に招待されたら、靴は脱ぎスリッパに履き替えること。
和室ではスリッパを脱ぐこと。
トイレにスリッパがあるがトイレから出たらスリッパはトイレで脱ぐこと。

以上、「世界60ヶ国 比較文化事典」より(掲載の都合上、意味が変わらないように編集を加えている)

知識と知恵

仕事をしていると、知識があるのに「仕事がなんてへたくそ」なんだろと感じる人がいる。
モノの伝え方、仕事に取り組む姿勢、ダンドリなど。

会社の同僚とよく飲みに行く割には、仕事での協調性がない。
そうゆう人は 、たいてい同僚と遊ぶなど「つるむ」ことが協調性だと思っていることが多い。

仕事に対する思考パターンが少なく、ものごとを決めつけることを得意として、相手を理解しようとしない。

上記のような人と会話すると知恵が足りない人だと感じる。

勉強とは「知識」の習得とだろう。
でも、「知識」とは理解がなければ本当の「知識」とはならない。
物事についての理解があって「知識」となり得る。
学校の一夜漬けで見られる、文章そのまま丸暗記。
データだけを頭に記憶するだけで、理解とはならない。単語を覚えているだけだ。
「仕事がへたくそ」な人は、単語や文章を知っているが、「知識」になっていないことが多いようだ。
知っていると、理解しているとは別物だ。

知識の本質を理解し、意味付け・価値付けができると事象や物事の認識となる。
さらに、事象・物事についてしっかりとした鑑識眼を持ち自分人身でそのことに関する軸がぶれないように見識へレベルアップしていきたい。

知識とは思考パターンでもある。
情報を組み立てて自分で理解していき、枠組みを作る。

複数の思考パターンを組み合わせて、新たな思考パターンを作っていくことが「知恵」となる。
ものごとを理解して(知識)
価値観や意味付けを持ち(認識)
ものごとを深く見通し本質をとらえ優れた判断ができ(見識)
組み合わせを行い新しい知識をつくっていくこと(知恵)
が、できるようになりたい。