ご高齢の方には、あまり厳しくしたくないのだけど

焦って全てをマスターさせたいと思っていない。むしろ「気づき」を大切にして確実に覚えてもらいたいと考えている。しかし・・・。

いくつぐらいの方なのだろうか?

もう、古希をとうに越えていると思われるのだが。

DVDのレーベル印刷を覚えたいとプライベートレッスンを申し込んできた。

喜んで、引き受けた。

以前から知っている人なので、パソコンのスキルもある程度知っていた。

一つ一つ、じっくりと確実に覚えていただきたくて、焦点を絞って進めていった。

やったことをすぐ忘れる、何度も同じことをたずねる。

そんなことは想定内で、問題にはしていない。

何度も同じことをくり返せばいい。

時間がかかるが、ノルマがあるわけではないので、1つの動作を覚えてくれればいい。

そのためには、呆れるぐらいの繰り返しが必要だ。

しかし、どうしても気になる問題点が浮かんできた。

(1) 頼りすぎること

(2) メモを取ることばかりに気を取られること

(3) 自分を卑下すること

頼りすぎは、どんな動作にも「これで良いですか?」と確認する。

たとえば、文字入力時にローマ字入力で正常に入力するのだが、変換する際に「変換を押しますか?」と聞いてくる。

はじめは「はい、どうぞ」と促していた。何度かくり返したら「ご自分の判断でお願いします」と判断を求めるようにした。しばらくは自分の判断で変換をするようになった。一安心と思っていたら、別の動作をはさむと再び「変換を押しますか?」。

このやりとりが何度もくり返される。

どうも、頼りすぎて自分で考えることを放棄しているのではないか?
そこで、自分の考えで操作するよう勧めてみた。
自身がないためなのか、一つ一つの操作に確認が入る。

また、何度も同じ操作に対して、同じようなメモをとる。
操作のたびにメモをとる。
メモをのぞいたら、「OKをクリック」「ダブルクリック」という単語が並んでいるが操作手順が記載されていない。
これでは、メモとして意味を成さない。

終いには「高齢のため覚えられない」「病気になってから、すぐ忘れてしまう」という言葉が出てくる。

対策を考えてみた。
1つの操作だけを覚えるように勧めた。
入力のあと「OK」ボタンをクリックする。
繰り返し何度も同じ操作をした。
一人でできるようになった。
覚えたことを確認し、「進歩した」と伝えた。
その操作は、自身持ってできるようになった。
1日に1つの操作だけを集中しておこなった。
昨日までは、この操作ができなかったけど今日はできるようになったと伝えた。

翌日の目標を伝えるようにした。
そして翌日は、昨日の復習。
覚えた操作ができるかどうかを確認した。
そして目標の操作を、何度もくり返しおこなう。

気が遠くなるようなことだけど、一番の近道だと勉強になった。